拍手の音は鳴り止まず、袖へと消えた私の背中に追いすがる。私は楽屋に戻る前に、もう一度だけ後ろをふり返った。暗いステージの上には誰もおらず、あるじを失った舞台装置とスモークの残滓だけがぼんやりと浮かび上がっている。私がそこに立つことはもうな…
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